“なぜ今、導きサポートするリーダー、サーバント・リーダーが求められているのか?”
今、日本は社会的に混迷を深めています。秋葉原事件のような凶悪事件、うつや自殺者の増加、派遣問題、格差社会、食品偽装を始めとする企業不祥事の数々、政治不信、・・・また、経済的にも、世界的な大不況に喘いでいます。
こうした状況を打破して、世の中に平安を与えるには、組織の長はもちろんのこと、人を率いる全ての人が、リーダーシップを発揮することが必要です。そして、そのリーダーシップの内容が今、問われているのです。
何故なら、現在の混迷を招いた原因の一端がリーダーシップのあり方にあるからです。他人を率いる立場になると、人は他人を支配し、コントロールしたい誘惑に駆られます。これはエゴによるものもあります。しかし、動機が善でありメンバーのためであったとしても、人を支配しコントロールすることはできません。
企業においては、かつて右肩上がりの経済環境下にあって、支配型リーダーシップで成功することができました。それは、比較的答えがわかりやすい環境下なので、リーダーは正解を知っていたのです。リーダーが持っている正解をメンバーに一方的に従わせることによって、効率をあげることができ、成功を収めたのでした。
しかし、先が見えにくく、答えのわかりづらい成熟した現代社会においては、それは不可能です。何故なら、多様化した顧客の要望を満たしながら、ビジネスを成功に導いていくためには、顧客に最も近い所にいる現場からの声を大切にし、素早く臨機応変にそれらをビジネスに反映していくといった姿勢が必要とされているのです。
そして、ビジネスという場面以外でも、状況は大きく変わりました。情報の少ない社会であれば、虐げられ人としての尊厳を認められない扱いを受けていても、選択肢が無いため黙って従うことはありました。しかし、高度に発達した情報化社会においては、人は自分の尊厳を求め行動します。人を人として尊重しないリーダーに人は従いません。
ミッション・ビジョンを実現するためには、実際に行動する一人ひとりがコミットし情熱を傾けることが必要です。そのためには、人が持てる力を最大限に発揮し、活躍することが重要なのです。
リーダーは支配する人ではなく、メンバー一人ひとりが能力を開花させ、充実した日々を送れるように、その自己実現をサポートし、成功へ導いていくこと人であることが強く求められているのです。
そのことが、組織の持続的成長をも実現させるのです。
今こそ、かつての「君臨支配するリーダー」から、一人ひとりの個性を尊重し、意見に耳を傾け、能力を引き出し、衆知を結集し、成功に導く「サーバント・リーダー」に発展すべきではないでしょうか。21世紀のリーダーは、「サーバント・リーダーシップ」を発揮することで、その使命と役割を果たしていくことでしょう。
