2023年7月14日(金)19:00~、サーバントであれ読書会(オンライン)を開催いたしました。
今回は、ロバート・K・グリーンリーフの「サーバントであれ―奉仕して導く、リーダーの生き方」(野津智子訳。2016年、英治出版)の第1章を抜粋しながら読みました。
抜粋した箇所は次の通りです。
・p.35〜p.51 8行目
・P.67〜p.68 1行目
・p.81〜p.83 3行目
・P.106 5行目〜最後
参加者全員で会読した後、ブレイクアウトルームに分かれて意見交換しました。
自分が責任者として働いている職場について、人から「支配的な職場だよ」と言われたことがきっかけで読書会に参加した。皆さんと話している中で、自分が正解を急ぐ癖があることに気付いた。
「コロナ渦で防護服を着ながら患者さんと接しながら、どうやって効率ではなく人間的に接するかを模索していた」という話を聞いて、サーバントリーダーシップを体現していると思った。
81ページ10行目、「奉仕を受ける人たちが、人として成長しているか。」という視点が、サーバントリーダーかどうかの尺度なのだろう。
82ページ6行目で、ガンジーのやり方はサーバントに合うモデルではないと書いてあるが、改革を進めるときにいっぺんに変えようとするのではなく、ゆっくり段階を踏んでという話が出た。自分も現場でサーバントリーダーシップを広めようと取り組んでいるが、急がないことが大事なのだと気づかされた。
ガンジーについて、改革を一転突破で行うのがいけないのだろうと感じた。全体として段取りを考えて行うことが大切なのではないかと思った。
84ページで、サーバントは「当たり前のように傷つく人が一人もいないこと」と言っているところが、とても心に残った。
良い組織は誰かに強制されるわけでもなく、かといってみんなが勝手なことをやっているわけでもなく、自然に一つの目標に向かって進んでいく。組織がそうしたカルチャーに包まれるには、命令ではなく説得を基本とする対人関係が重要だ。
109ページの後半の夢の部分は、どういう意味なのか、皆さんの意見がとても参考になった。
自分たちはトップダウンの組織で育った。自分たちが上になったとき、今の若い人たちはトップダウンではない環境にいる。これは一見、割を食っているようだが、実は幸せなことである。
こうして皆さんと話せることで、自分の中の整理ができるので、とてもありがたい。
などのご意見・ご感想がありました。
次回は、8月18日(金)開催予定です。
12月まで「サーバントであれ」を会読します。
当協会の読書会は、途中回からのご参加も大歓迎です!
みなさま奮ってご参加ください。