2023年11月10日(金)19:00~、サーバントであれ読書会(オンライン)を開催いたしました。
今回は、ロバート・K・グリーンリーフの「サーバントであれ―奉仕して導く、リーダーの生き方」(野津智子訳。2016年、英治出版)の第5章を読みました。
今回も参加者全員で会読した後、ブレイクアウトルームに分かれて意見交換しました。
■203ページ12行目「父は八十歳まで生き、晩年はみごとなまでの平安を手に入れていた」
グリーンリーフが尊敬している彼の父親は、地域のコミュニティの中で立派な仕事をして、80歳を過ぎて心の平安を手に入れた。私は彼のような人になりたいと感じる。
グリーンリーフにとっては、父親がサーバントリーダーのロールモデルだったのだろう。
■210ページ1行目「世俗のものごとから一歩引いた」
ものごとの考え方が世俗的なものから一歩引いた考え方になっていく「老い方」にはあこがれる。
■223ページ9行目「四六時中サインを聴こうと耳をすませていた」
自分に届いている何かしら見えないサインを感じとる力が重要だ。日頃の感度を上げられるように行動を変えることが必要だと思う。
様々な人からサーバントリーダーシップを学ぶようになったきっかけを聞いていると、その人が何かしら見えないサインを受け取っていたのだと感じることが多い。例えば、今まではとにかく売り上げだ、成長だと追求してきたのが、ある時、どうもこのやり方はちがうのではないか、このやり方では自分が気持ちよく引退できないのではないかと考えるようになったり、職場で部下を支援して部下が成長するのを見て自分が心地よく感じることに気付いたのは何らかのサインがあったのだろう。そうした見えないサインに気付くことが大切だと思う。
今日の読書会での皆さんとの討議は、20年後に振り返った時、いい人生を送ってきたなと感じるスタートラインになるのではないかと予感する。
■226ページ10行目「このサインを送った私の無意識は、サーバントとしての心のあり方から行動しようとしているだろうか」
若い内からサーバントとしての心のあり方を常に感じているかということを意識しているかどうかで、老いを迎えたときに出会う「自分に対する究極の問いかけ」への答えが導かれる。
自分で読んだ時には理解が深まらなかったが、皆さんと議論することでグリーンリーフの主張が見えてきた。それは自分が生きてきた意味を本当に理解するのは人生の後半になってのことであり、そこに向ける準備として若い内から自分に問いかけ続けていきなさいということだ。
などのご意見・ご感想がありました。
次回は、12月8日(金)開催予定です。
12月まで「サーバントであれ」を会読します。
当協会の読書会は、途中回からのご参加も大歓迎です!
みなさま奮ってご参加ください。