2024年5月10日(金)19:00~、サーバントリーダーシップ読書会(オンライン)を開催いたしました。
今回の範囲は、ロバート・K・グリーンリーフの「サーバントリーダーシップ」(金井壽宏監訳、金井由美子訳。2008年、英治出版)の
・107ページ「2.サーバントとしての組織」から
・131ページ9行目「目的は、奉仕する組織として卓越した成果を上げることだ。」まで
でした。
全員で会読した後、ブレイクアウトルームに分かれて意見交換しました。
■108ページ6行目「奉仕する能力を高め、サーバントとしての成果を高める」
「奉仕する」という言葉を読んで感じたのだが、奉仕は自分以外の誰か個人に対してだけではなく、社会や人の心の豊かさに対する奉仕も考えられるのではないか。
さらには自分への奉仕ということもありうるのではないか。
自分の職場を振り返ったとき、だれがトラスティなのだろうかと考えてみた。
自分が経験した部活ではOB会が監督を選ぶのであるが、そのときは単に有名とか技量が高いとかを理由に人選するのではなく、真にチーム全体に貢献してもらえるかどうかをきちんと考えて選んでいた。
このOB会のような機能を持っているのがトラスティなのではないか。
経営したり運営したりするところから一歩離れた集団という理解である。
会社を経営する自分にとっては、この読書会がトラスティだと考えている。この読書会は自分が経営者としてどうあるべきなのか、倫理的に何が正しいのかということに気づかされる場である。
読書会に来るたびに、「ああ、そうだったな」と気づかされることがある。
行くべき道を示してくれる点で、自分にとってのトラスティだと言える。
誰もが所属する組織に理不尽を感じていると思うが、組織の理不尽座を解決できるのはトラスティだけなのではないか。
そのトラスティが組織に正しく働きかける原動力がサーバント精神にあふれるリーダーシップだ。
映画「マイインターン」に出てくるアン・ハサウェイが演じる若い社長のジュールズにとって、ロバート・デニーロが演じる定年後に再就職してきたベンは、トラスティの役割を果たしていたと思う。
サーバントの要素はだれもが本質的に持っているが、それをどのようにリーダーシップに活かしていくのかが課題だと感じた。
などのご意見・ご感想がありました。
次回は、6月14日(金)開催予定です。
当協会の読書会は、途中回からのご参加も大歓迎です!
みなさま奮ってご参加ください。