過去の活動報告

【開催報告】サーバントリーダーシップ第7回読書会を開催いたしました(2024年7月12日)

開催日時:
2024年7月12日(金)19:00~21:00
場:
オンライン(Zoom)
ファシリテーター:
藤岡 学

2024年7月12日(金)19:00~、サーバントリーダーシップ読書会(オンライン)を開催いたしました。

今回の範囲は、ロバート・K・グリーンリーフの「サーバントリーダーシップ」(金井壽宏監訳、金井由美子訳。2008年、英治出版)

・150ページ11行目「育成の最前線にいる教会」から
・164ページ13行目「万物の本質の内に具わっているのだ。-ウォルト・ホイットマン(第2章の最後)」まで

でした。

全員で会読した後、ブレイクアウトルームに分かれて意見交換しました。

サーバントリーダーシップ読書会

 

プロ野球の千葉ロッテの吉井理人監督の著書「最高のコーチは、教えない。」を読んだ。
かつてはスポーツのコーチは強烈な指示的な指導をすることが多かった。
この書籍では、コーチが一つ一つ教えるのではなく、どうやったら勝てるのか、どうやったらいい球が投げられるのかを自分で考えさせることで、個々人の成長を導き出すことが書いてある。
この考え方はサーバントリーダーシップにつながると感じた。

青山学院大学駅伝部の原晋監督も選手に任せて力を引き出すサーバント型のリーダーだと思うが、最初からメンバーに任せたわけではなかったらしい。
はじめは監督が直接指導して、リーダー役となるメンバーを何人か作り、彼らに託す。
そのやり方でみんなが育ったら、選手が自分たちで考えてやっていくようにする。
その結果、全員が自分たちの意志で優勝に向くようになったという話を聞いた。

多くの組織では、その組織の中の第一人者がリーダーになるが、それだけではうまくいかないと思っている。
もちろん第一人者がリーダーに選ばれることはいいことであるが、組織としてはそれを支えるトラスティが必要だと思う。
その組織のリーダーはどうあるべきかを考えたり、方向性を示すトラスティのような存在があれば、組織はうまくいくのではないか。

大学で理事会や評議委員会に出る機会があった。(事務局注:私立大学では理事会が経営組織であり、その理事会の諮問・牽制機関として評議員会がある)
大学教員である教授により構成される教授会で決定したことを理事会に披露すると、理事の方々がこれからの大学はどうあるべきかという視点で教授陣の意見について考えてくれる。
大学組織の内部にいる私たち教員が思いつかないようなことを、理事の方々が俯瞰的に指摘してくれることも多い。
そういう理事や評議員が、大学の機能である研究と教育とは異なる立場で、大学の未来増を示すトラスティなのではないかと感じた。

 

などのご意見・ご感想がありました。