2024年10月11日(金)19:00~、サーバントリーダーシップ読書会(オンライン)を開催いたしました。
今回の範囲は、ロバート・K・グリーンリーフの「サーバントリーダーシップ」(金井壽宏監訳、金井由美子訳。2008年、英治出版)の
・203ページ10行目 「Ⅴ 情報-トラスティの役割を再構築するための鍵」から
・226ページ9行目 「人間が求められるのである。-アブラハム・ヨシュア・へシェル(第3章の最後)」まで
でした。
全員で会読した後、意見交換しました。
■214ページ12行目「(トラスティの)コーチの第一の役割は、コンセンサスを得やすくすること」
トラスティは、どちらか片一方に味方するのではなく、みんなが納得していくように導いていくことが必要なのだろう。
トラスティも人間なので、コーチが必要なのだと感じた。
■220ページ16行目「何よりも重要なのは、思いやりである。」
非認知能力である思いやりはどのようにしたら育つのか。教育できるものなのか。
とても難しい問題だと思った。
訳者は原著のcareを「思いやり」と訳したと聞いた。
医療の現場では簡単にケアという言葉を使うが、その根本的なところは思いやりなのだと思う。
ケアの提供は、ケアを受ける方がどう思っているか、その人自身を知るところから入るべきだと感じた。
サーバントリーダーとして自分はどうあるべきか、についてよく考えている。
尊敬できる恩師や先輩が周囲にいるが、自分にとって彼らはトラスティの役割を担っていると思っている。
彼らを見ていると、自分はこうあらねばならないと思うことが多々ある。
人のあり方は、いろいろな人や歴史からも学べるものだ。
そして、それをもとに自分は変わっていけるものだと感じている。
自分の所属している組織では、研修などで教育をしているが、変わる人と変わらない人がいる。
変わっていける人は先天的なものなのか、環境の問題なのかわからない。
教育の効果があるのかどうかわからないが、そこで教育をあきらめてしまうのは避けなければならないと考えている。
変われるかどうか、気づけるかどうかの要素の一つとして大切なのが謙虚さではないか。
人から指摘を受けたり教えてもらったりしているのに、本人に何らかの思い込みのようなものがあるため、話を聞いているようでいて、肝心の内容は聞き流してしまっているのだろう。
謙虚さがあれば学びやすくなり、理想のあり方に一歩でも近づけるのではないか。
どの業界にいても、どの仕事についていても、やはりサーバントリーダーシップを持っている人が必要だと感じた。
すべてつながっているように感じる。
サーバントリーダーの下では、フォロワーが安心してついていき、変わることができるのではないか。
などのご意見・ご感想がありました。