過去の活動報告

【活動報告】寛容と連携の日本動機づけ面接学会の産業・カウンセリング部会で講演を行いました(2025年1月19日)

開催日時:
2025年1月19日(日)
場:
オンライン(Zoom)

2025年1月19日(日)20時からの寛容と連携の日本動機づけ面接学会の産業・カウンセリング部会の新春交流会にて、協会賛助会員の濱田氏と理事の広崎が登壇いたしました。

 

動機づけ面接(Motivation Interviewing: MI)は、米国のミラーとロルニックという二人の依存症治療の専門家によってまとめられた「変わりたいけど変われない」葛藤に寄り添い、本人にとってのwell-beingへと行動変容を促す面接スタイルです。

現在では医療福祉分野に留まらず、司法・教育・産業労働分野でも広く活用されています。

 

今回登壇された濱田佳代子氏は、当協会の賛助会員であるとともに寛容と連携の日本動機づけ面接学会で理事であり、産業・キャリカウンセリング部会を主宰されています。

今回のテーマは「サーバント・リーダーシップと動機づけ面接」~個人も組織も成長させる創造的対話の探求~です。

第1部で濱田氏、第2部で広崎理事が登壇いたしました。

 

●第1部 濱田佳代子氏
『動機づけ面接の精神とサーバント・リーダーシップ哲学』
~その共通点と相違点について~

濱田氏は、動機づけ面接とサーバントリーダーシップについてそれぞれの概要や特徴、その背景となる精神について紹介した上で、両者の共通点や相違点について解説いたしました。

産業キャリアカウンセリング部会主催「新春交流会」

 

●第2部 広崎仁一氏『SDGsの先駆者から学ぶサーバント・リーダーシップ』
~中村哲医師、賀川豊彦牧師のケースをご紹介いたします~

広崎理事は、賀川豊彦と中村哲の生き方や活動を紹介し、彼らの中のサーバントリーダーとしての側面に言及しながら、サーバントリーダーシップとは何かについて解説いたしました。

産業キャリアカウンセリング部会主催「新春交流会」

 

交流会には、動機づけ面接を学習している方、サーバントリーダーシップを学習したり、関心を寄せたりされている方々が参加して、ブレイクアウトルームでは活発な質問や討議が続きました。

 

最後の全体共有セッションでは次のようなコメントをいただきました。

・昔の管理職型の人にどうしたら動機づけ面接やサーバントリーダーシップの精神を伝えられるか、難しい。
・とても偉大な人で圧倒されたが、ミニ版と聞いて、できることからやっていくことが大事と感じた。
・ちょっとした一言でやる気をもたらす場合もあれば損なう場合もあり、そこに動機づけ面接のエッセンスが活用できると感じた。
・何よりも自分自身が成長しければ、人の成長は促せないと感じた。
・SDGs観点の偉大な先駆者はただすごいと感じた。一方で、それぞれの現実社会では、「サーバントリーダーシップ」「奉仕」との乖離を感じることが多く、各自の抱える課題をもっと話をしたかった。
・「技、テクニック」を知っているか知らないかで、相手の行動が変わるかもしれない。
・動機づけ面接を学習することで、相談者と質の良い面談ができるということが、改めて感じた。
・サーバントリーダーシップと動機づけ面接が融合していく、イメージが伝わってきた。
・動機づけ面接はどの分野にも、(家族・同僚・相談者)等使える技法で奥が深いと感じた。
・賀川豊彦さん、中村哲さんについて ほとんど知らず、勉強になりました。

 

動機づけ面接とサーバントリーダーシップを比較することで、共通点や相違点が浮き彫りになり、双方についての理解がさらに深まった会でした。