過去の活動報告

【開催報告】賀川豊彦記念 松沢資料館 見学ツアー勉強会を開催いたしました(2025年1月25日)

開催日時:
2025年1月25日(土)13:00~16:00
場:
第一部:賀川豊彦記念 松沢資料館
第二部:近隣の喫茶店
ガイド・ファシリテーター:
NPO法人 日本サーバント・リーダーシップ協会 理事 広崎仁一

2025年1月25日(土)13:00~、賀川豊彦記念 松沢資料館 見学ツアー勉強会を開催いたしました。

賀川豊彦記念松沢資料館見学ツアー勉強会 賀川豊彦記念松沢資料館見学ツアー勉強会

賀川豊彦は多くの顔を持っています。
キリスト教の牧師でありながら、労働運動、福祉事業、平和運動等に携わりつつ、日本で最初のミリオンセラー作家(自伝小説『死線を越えて』)にもなりました。

 

評論家の大宅壮一は「大衆の社会生活に即した新しい、社会運動、農民運動、協同組合運動など、およそ運動と名のつくものの大部分は賀川豊彦に源を発していると言っても過言ではない。
近代日本を代表する人物として、自信と誇りをもって世界に推挙しうる者を一人挙げよと云うことになれば、私は少しもためらうことなく、賀川豊彦の名をあげるであろう。
かつての日本に出たことはないし、今後も再生産不可能と思われる人物、それは賀川豊彦先生である。」
と告白しています。

 

さらに賀川豊彦は「SDGsの先駆者」でもあります。
「だれ一人取り残さない」という精神は、まさに賀川の活動を象徴する言葉でもあり、SDGsの17の目標全てを実践しています。
展示内容も、「目標1:貧困をなくそう」に関しては、神戸のスラムに21歳の時に移り住み、救貧活動、防貧活動を開始した様子が写真パネルで紹介されています。
最後の2つとなる、「目標16:平和と公正をすべての人に」に関しては「世界連邦」を提唱・実践した様子が、「目標17:パートナーシップで目標を達成しよう」については、1936年にロチェスター大学での「協同組合による助け合い経済の提唱」に関する講演録が『Brotherhood Economics』として発刊されました。
これは後に17言語に翻訳され日本語訳の『友愛の政治経済学』も展示されています。

 

また、賀川豊彦が「サーバント・ハートを持った、変革リーダー」であった理由も、ラリー・スピアーズがまとめた「サーバント・リーダーの10の特徴」(①傾聴、②共感、③癒し、④気づき、⑤説得、⑥概念化、⑦先見力、⑧執事役、⑨人々の成長への関与、⑩コミュニティづくり)との関連で解説させていただきました。

賀川豊彦記念松沢資料館見学ツアー勉強会

参加者の方からは、とても丁寧に説明いただき、理解を深めることが出来ました。貴重な機会となりました。賀川豊彦の「生き方」からも、色々な気づきをいただき大変感謝しております、というコメントをいただきました。