2026年1月24日(土)13:00~、賀川豊彦記念 松沢資料館 見学ツアー勉強会を開催いたしました。
賀川豊彦記念松沢資料館には「賀川問題」に関する展示コーナーもあります。
一つ目は、被差別部落に対する誤った認識『賀川豊彦全集』問題です。
その中の『貧民心理の研究』では、被差別部落の人々への差別的表現に加え、彼らを人種起源説で説明しようとしました。
これは明らかな間違いであり、賀川自身も抗議を受けた後に絶版を約束しました。
しかしながら賀川の死後『賀川豊彦全集』が刊行された際に、そのまま再掲されるという不手際が生じました。
これは版元と関係者の人権意識に欠けた対応であり、真摯に反省すべき点であります。
二つ目は、戦争中の国策への協力です。満州基督教開拓村委員会の初代委員長としてキリスト者の移民を推進したことや、戦時中のアメリカ非難の放送が国策への協力として問題視されました。
これらがノーベル平和賞落選の一つの理由だと言われています。
三つめは、優生思想と弱者の権利に関することです。優生思想を実践しようとした一つに、ハンセン病患者に対して国家が進めた絶対隔離の実践を支持したことがあげられます。
今回の参加者の方とは、上記の問題についても率直に話し合う機会を持つことが出来ました。
また資料館全体の展示に関しては「自分や自分の家族さえよければ良いという時代にあって、賀川氏のような『考えと生き方』をする人が求められている時代である、と思わされた」というご意見をいただきました。

