過去の活動報告

第21回読書会開催報告

開催日時:
2012年9月11日(火)19:00~21:00
場:
レアリゼアカデミー

当日は、P218~226まで読みました。

J.P.モルガン(モルガン財閥の祖)といえば、米国では一般に政府以上の力を持ち、独裁的な権力を振るった人物といったイメージを持たれています。しかし著者のグリーンリーフは、意外にもこの人物を偉大なトラスティとして高く評価しています。
なぜなら彼こそは、時代を先取りするコンセプトを持ち、自分が望む組織を築くために、強力な人材が必要だと知っていたからです。
サーバント・リーダーというと、我々はともすれば優しくて人を癒すような人、というイメージを抱きがちですが、このイメージとは対極にあるモルガンという人物の本質に、著者は「思いやり」を見出しています。
そしてトラスティにとって「何よりも重要なのは、思いやりである」とのこと。

この「思いやり」について、参加メンバーからリーダーシップ論の権威といわれるジョン・マクスウェルの著書の中に、「人格者とは、人への思いやりである」との一節がある
との意見が出されました。

また別のメンバーからは、「人が成長するとは?」といった本質的な問いかけがなされ、それに対し、「他者のために(for Others)という視点が持てる人」「内省力のある人」
「悟りに近づくこと」等、意見が百出。

また「優秀な人」とは「憂うる人」との見解も。それに対して、「日本には憂いを持っている人がいないのが、いまの日本の不幸」との意見が出される等、今回も活発な討議が交わされました。

次回は、2012年11月13日(火)に開催予定です。