今回の読書会では、P207~217までを読みました。
グリーンリーフは、これまで企業、教会、学校、財団に関わってきた経験に基づき、
トラスティの役割について繰り返し語ってきました。
今回、読んだページは、「トラスティの判断」「トラスティの教育」です。
この論文を執筆したのは1970年代ですが、全く古さを感じさせないどころか、まるで現在の状況を語っているかのような内容です。
将来のサーバントとしての若者の育成をしてこなかったくだりについて、参加者から「これは著者自身の嘆きなのではないか」という意見が出、さらに「トップの暴走を防ぎ、賢明な判断ができるようになるためにも、トラスティのシステムをつくっておく必要がある」
「トラスティは、平和、秩序を維持する新しいシステムを創り出す働きなのではないか」といった意見が出されました。
読み進む中で、ユニークだと思ったのは、トラスティにコーチが必要だと述べている箇所です。
そしてコーチを探しているトラスティは、グループで立派な実績を積んだ人物を選ばないほうがいいとのこと。その理由として「実績を誇る人は、往々にして不適切なイデオロギーを押し付ける可能性が高くなりすぎるから」とはなかなか深い。著者の人生体験を感じさせる意見ですね。
いろいろと考えさせられるページでした。
次回は、2012年9月11日(火)に開催予定です。