過去の活動報告

第18回 読書会 開催報告

開催日時:
2012年4月25日(水)19:00~21:00
場:
レアリゼアカデミー

今回の読書会では、P181~P193まで読みました。

このページでは、主にトラスティの責務について述べています。
筆者によれば、トラスティの第一の責務は、力の悪用を避けるために
きちんと監督すること。
そしてトラスティはその法的権力を使って情報を入手して、監視し、
運営に用いる権力をコントロールしなければならない。
なぜなら権力はそれが委ねられた人を腐敗させる影響力があるので、これを阻止するためである、と述べています。
筆者が、あえてトラスティの責務について強調している理由は、これまでトラスティの地位が名目ばかりで、本来の役割を果たしてこなかった。それ故に健全な組織運営が阻害されたことにあるようです。

日本ではこの10年程、コーポレートガバナンスのあり方が問われ、社外取締役を置く会社が増えています。
ちょうど読書会当日の新聞でも日立製作所が取締役の過半数を社外取締役に、との記事が掲載されていました。今回の読書会では、トラスティとは、日本の企業で言えば、まさにこの社外取締役や監査役のような役割ではないかという話題になり、筆者の云わんとしていることが腑に落ちました。参加人数は少なかったですが、さまざまな話題で盛り上がり、あっという間の2時間でした。

次回は、6月8日(金)を予定しております。