過去の活動報告

第25回 読書会 開催報告

開催日時:
2013年3月12日(火)19:00~21:00
場:
レアリゼアカデミー

今回は、244ページ15行目から249ページまで読みました。
読んだ箇所はわずか5ページ少々でしたが、書かれている内容の抽象度が高いため、参加者各人がそれぞれの置かれている状況に照らして文章の意味を推測し、対話を進めました。

今回は参加者が11名と多かったため、前半は2グループに分かれて話し合いました。

 

市民運動が高まりを見せていた70年代、大企業は悪というイメージはいまよりも強かったと思います。そのような時代のなかで筆者は、「従業員第一」を強調しています。まるで現在語られているような内容が、はるか40年前に書かれていたのは驚きです。

参加者の一人は、ここに書かれている文章を要約すると、こういうことではないかと語りました。

「企業は新しいコンセプトが求められる人材に育てることに重きを置くべきだ」と。

また筆者がなぜこのような文章を書いたのかというと、おそらく「貧しい時代は生活のために働いたのに対し、アメリカでは70年代は既に豊かになってしまったため、物質的豊かさだけでは精神的に満ち足りず、働く意義を見出すことが求められていたのではないか」といった意見が出ました。いま日本では30年遅れて、この本に書かれているような内容が課題になっています。
さらに「リーダーの務めは人を育てることにあり、それに対して企業の目的は社会にどのような価値を提供することができるかだ」といった意見も出ました。

それらの意見から派生して、日本の企業では教育をコストと捉えるのに対して外資系企業は投資と捉えているとの意見が出て、必ずしもそうではないとの意見も交わされるなど、今回も活発なやり取りが交わされました。

次回は、4月9日(火)19:00~21:00@レアリゼアカデミーを予定しています。